振袖が活躍するシーンは、成人だけではありません。他にも、お祝いの席や特別なイベントでも活躍してくれます。
振袖と言えば成人式。振袖は未婚女性の第一礼装であるだけでなく、昔から「人との縁や魂を呼び寄せる清らかな着物」としても成人式にぴったりとされてきました。
長い袖がゆらゆらと揺れる様は、厄を払うとも言われています。社会人として新しい人生の門出の出発の際に、身を清めるといった意味も込められています。
ドレスコードを意識する結婚式や披露宴では、振袖は格式の高い礼装とされます。ゲストとしてだけでなく、花嫁衣裳として着る事もできます。場合によっては成人式の際に、結婚式を意識したデザインで選んでみるのも良いかもしれません。
花嫁さんにとっては、結婚式が振袖を着る最後のチャンスとなります。結婚式の前におこなう結納の席、さらにはお見合いの席でも活躍するでしょう。
卒業式では袴を着用するイメージがありますが、振袖を着用する人もいます。帯や小物を変える事で、成人式の時とは違った印象になるでしょう。
また、振袖を袴に合わせる事もできます。袴を一式レンタルするのではなく、足りない部分だけをレンタルして振袖に合わせるのも、アレンジが効いて思い出深いものになること間違いなしです。
お正月は、日本人にとって大事な「晴れの日」。
着物で初詣に参拝するのは定番スタイルであり、神聖な場所にお邪魔することからも良い着物を選ぶのがマナー。結婚前の女性であれば、振袖がピッタリです。
そのため店舗によっては、成人式だけでなくお正月も着用できるように、レンタル期間を長めに設定しているところもあります。
普段のお稽古時に着物の着用はありませんが、特別なイベントや展覧会の受付、お正月の初生け、お寺や神社でおこなわれる献華式等では、第一礼装になる振袖が活躍してくれます。